《皆様の声》
CASE

ストレートネックによる右手の痺れ
「ストレートネックによる右手の痺れ」の方の
声
ストレートネックによる右手の痺れ
Mさま 40代 女性
マッサージ等、体をほぐしていただけるのはもちろん、ストレッチや筋力アップの為のトレーニングを教えて頂けるのが良い(いかに自己流でやっていたかよくわかるので…)

「ストレートネック」について
■【症状】
ストレートネックを直訳すると「まっすぐな首」となります。正常な頚椎(首の骨)は、緩やかにやや前方へカーブしているものです。
なぜカーブしているのかというと、それは頭の重さを支えるため。頭の重さは体重の約10%程度と言われ、ボーリングの玉の重さほどありますが、この頚椎のカーブのおかげで頭が身体の真上に位置することができ、首や肩の筋肉は必要最小限の力で、この重たい頭を支えることができるわけです。
つまり、ストレートネックとは、その首のカーブがなくなってしまい、首の骨がまっすぐな状態で固定化してしまうことで骨格の構造上、頭が前に出た形となり、ボーリングの玉ほどある頭の重さを支える首には大きな負担をかけることになってしまいます。
■【原因】
ストレートネックの原因は、首がまっすぐになってしまう悪い姿勢を毎日あるいは長期間続けることにあります。
背骨は、全体として緩やかなS字のカーブを描いています。このS字カーブの真上に頭を置くことで、背骨にかかる負担が軽減される仕組みになっています。
ところが、デスクワークなどの座ったままの姿勢や、パソコンやスマートフォンを見続ける姿勢が続くと、腰や背中が丸まり、自然と首が前方に移動、頭を前に突き出した姿勢になります。このときの背中から首にかけての背骨のカーブはまっすぐ、ストレートな状態になります。
首がまっすぐになってしまう悪い姿勢を毎日、あるいは長期間続けていくと、関節や筋肉がそのままの状態で固まっていき、姿勢を戻しても背骨のカーブが真っ直ぐのまま戻らなくなってしまいます。これがストレートネックの大きな原因です。
■【注意点】
背骨のS字カーブの大切さとともに、ストレートネックを形成するもうひとつの要素である首まわりの「筋肉」についても知っておく必要があります。
首は、背中上部の僧帽筋や、首から肩にかけての肩甲挙筋、斜角筋などによっても支えられています。これらの筋肉は、毎日同じ姿勢や悪い姿勢を長く続けたり、ストレスの多い生活を続けていると、縮んで固くなっていきます。このことで、首のカーブがなくなり、首の骨がまっすぐな状態で固定化してしまうことにもつながります。
また、ストレートネックは、首の骨の中を通る「神経」とも関わりがあります。首から背中、腰と骨盤につながる背骨の中には、神経のメインストリートである脊髄が通っており、さらに脊髄が背骨から枝分かれして身体のさまざまな部位に到達しています。
このように頚椎(首の骨)を含む背骨全体は神経と深く結びついているため、ストレートネックを放置したまま椎骨の関節や椎間板に加齢変化が生じたり、悪化していくと、神経を圧迫し頚椎症性神経根症などへと症状が進んでいきます。また、これが重症化した場合は、手足の麻痺などが生じる脊髄症へと進む恐れもあるのです。
(参照:大正製薬株式会社HP)
「ストレートネックと右手の痺れ」の
症例報告
●主なお悩み
ストレートネックによる右手のシビレ
●40代女性/デスクワーク
●経緯
1週間ほど前から、右手親指あたりのシビレあり。頚椎の専門ドクターをご紹介し受診、MRI検査にて頚椎の椎間板ヘルニアの診断。「頚椎のアライメント異常(ストレlーネック)による負担が考えられるため、ストレッチ・筋力訓練・体操指導」などの指示がありました。
●カラダ分析結果
・首の前面の筋肉の固さ
・上腕骨前方変位/肩関節の内旋位
・胸椎の回旋モビリティの低下
・立位時腰の反り
・体幹筋力の低下
などのおカラダ問題点が見受けられました。
●経過
【施術1回目】
《目的》首の前面の筋肉の固さ/上腕骨前方変位/肩関節の内旋位の改善
《内容》
・首前面/大胸筋/広背筋のマッサージとストレッチ
・体幹トレーニング
《次回まで》
・首前面/大胸筋/広背筋のストレッチをご自宅でも行なって頂きました。
【施術2回目】1週間後
《症状》右親指あたりのシビレは軽減傾向
《目的》首の前面の筋肉の固さ/上腕骨前方変位/肩関節の内旋位の改善と胸椎の回旋モビリティの改善
《内容》
・首前面/大胸筋/広背筋のマッサージとストレッチ
・胸椎のモビリティエクササイズ
・体幹トレーニング
《次回まで》
・胸椎のモビリティエクササイズを行なって頂くようにお願いしました
【施術3回目】1週間後
《症状》右親指あたりのシビレは軽減、少しだけある
《目的》首の前面の筋肉の固さ/上腕骨前方変位/肩関節の内旋位の改善と胸椎の回旋モビリティの改善
《内容》
・首前面/大胸筋/広背筋のマッサージとストレッチ
・胸椎のモビリティエクササイズ
・体幹トレーニング
《次回まで》
・胸椎のモビリティエクササイズを行なって頂くようにお願いしました
【施術4回目】1週間後
《症状》右親指あたりのシビレなし
《目的》首の前面の筋肉の固さ/胸椎の回旋モビリティの改善/ももの前面の筋肉の固さ改善
《内容》
・首前面/大腿四頭筋のマッサージとストレッチ
・胸椎のモビリティエクササイズ
・体幹トレーニング
●まとめ
病院受診し専門医による正確な診断と治療方針があったから、ご本人も含め安心して計画的に症状の改善が進められました。カラダレベルUPを目的に現在も定期的にご来院頂いておりますが「右手のシビレはは出てません」とおっしゃって頂いております。